【 保存版 】ネクタイの選び方
以前、ネクタイの祖先は『クラヴァット』と呼ばれる首に巻き付ける巻き物であり、そこから派生して現在のフォーインハンドと呼ばれる形になっていったという、ネクタイの歴史にまつわる記事を書きました。
歴史は分かったけど…
ブランドも素材も柄も色も、たくさんありすぎて選び方が分からない!
こんな方に向けて、記事を書きます。
この記事を読んでいただければ、ネクタイの選び方・どんなシーンでどんなものを着用すべきなのかという知識が手に入ります。
第一印象は見た目が重要です。
なぜ、ネクタイをするのか
男のスタイルで、唯一自己表現が許される場所。それが胸元の『Vゾーン』。このVゾーンとは、ジャケットの衿あき部分のことです。
シャツとネクタイが主役となる部分で、このVゾーンでいかに自分の個性を出し、印象付けが出来るかということが、スーツやジャケットスタイルでの大きなポイントです。
どうせなら「センスのない人だな…」と思われるよりも「この人センスいいな!」と思われたいですよね。
しっかりとした知識を身につけて、第一印象で負けないスタイルを確立していきましょう。
ネクタイのTPO
TPOとは、Time(時)・Place(場所)・Occasion(場合)のことです。
例えば、結婚式に出席するときなどに選ぶネクタイはどんなものが相応しいのでしょうか。
答えとしては、純白のタイが昔ながらの基本中の基本です。しかし、光沢がありシックな柄という条件を満たせば、シルバーやゴールドという選択肢も入ってきてもOKです。
では、コットンのセットアップのような、ややカジュアルなスタイリングでは、どのようなものが相応しいでしょうか。
ここでの答えとしては、素材感を合わせたコットンのネクタイや、ニットタイなどのネクタイの位置付けの中でも、カジュアルなものを選ぶことが基本です。
このように、TPOに合わせたものを選び、その中で個性を表現するということが必要なのです。
素材・織り
- シルク
- コットン
- リネン
- ニット
- ウール
- カシミア
シルク
ネクタイの素材としては最もスタンダードな素材です。通年で使える素材感で、光沢が特徴。カジュアルなセットアップスタイルなどに使用するタイとしては不向なので、しっかりとしたスーツスタイルに合わせて着用しましょう。
コットン
主に春夏のネクタイで使用されることが多い素材です。Tシャツなどのカットソーに使われる素材であることから、ややカジュアルな素材感であると言えます。
リネン
吸湿性・放湿性に優れているため、夏向きの素材としてよく使われる素材です。シワになりやすいという難点もありますが、涼しげで華やかな胸元を演出するには、最適な素材であると言えます。
ニット
ドレススタイルからカジュアルスタイルまで、非常に汎用性の高い素材です。編み込みで作られているため、涼しげな印象で着用ができるということがポイントです。
ウール
ややカジュアルな印象のある素材です。温かみのある素材のため、秋冬向けの素材として使われることが多いです。ややカジュアルな印象なので、いわゆる『ジャケパンスタイル』との相性が良い素材です。
カシミア
ウール同様、秋冬向けの素材です。高級感・非常に柔らかな印象が特徴で、上品な大人のスタイルを格上げしてくれる素材でもあります。
柄
- 無地
- ドット
- 小紋・クレスト
- ストライプ
- ペイズリー
無地
スーツやジャケット、シャツの色や柄に影響されず、どんなものにも合わせやすい無地のタイ。合わせによっては、シンプルになりすぎてしまうという点もあるので織りや素材感にこだわって選びましょう。
ドット
いわゆる水玉柄です。こちらも非常に汎用性の高い柄ですが、○の大きさが大きくなればなるほど、カジュアルな印象なものになるので、使うシーンを想像しながら選びましょう。
小紋・クレスト
花のモチーフや紋章(クレスト)を取り入れた柄のものです。柄のパターンや色など、非常にバリエーション豊富であるということも特徴です。
ストライプ
日本では非常にオーソドックスな柄。柄の向きによって『レジメンタル』『アメリカンストライプ』など呼び名が変わることも特徴です。もともとは、色や柄などで、自分がどの軍隊に所属しているかということを表していたものでもあります。
ペイズリー
ザクロやペルシャの松かさなどを図案化した、植物の模様。色柄も非常に豊富です。
良いネクタイの見分け方
紹介してきた素材や柄、色などもネクタイを選ぶ上で重要な要素ですが、実際にネクタイを結んだときに、キマるか・キマらないかというのも大きなポイントです。
ここでは、ネクタイの良し悪しを見極める、見るべきポイントを紹介したいと思います。
- 裏側の縫い目
- カンヌキの仕様
- たるみ糸の有無
- ディンプルの入り方
裏側の縫い目
均等な縫い目のものの方がいいことに越したことはないのですが、実は裏側の縫い目が不均一ということは、ハンドメイドでつくられている証とも言えます。
カンヌキの仕様
『カンヌキ』と呼ばれるネクタイの縫い止まりを補強するために用いられる止め縫いのことです。ここが【 コイル状 】のカンヌキになっていれば、強度が高く、丁寧なつくりになっている証です。
たるみ糸の有無
大剣(ネクタイを巻いたときに表側となる太い方)の裏側に『たるみ糸』があるかというのも大きなポイントです。このたるみ糸は、タイの歪みや捻れを修正する際に必要なものです。
ディンプルの入り方
『ディンプル』というのはネクタイのノット(結び目)につくる『くぼみ』のことです。このノットにシワが入らず、きれいなディンプルがつくれるかということも見極めのポイントになってきます。
このディンプルは、陰影をつけることによってネクタイが立体的になり、光沢感や素材感が強調されます。
喪服以外の場では付けたほうがいいでしょう。
まとめ:【 保存版 】ネクタイの選び方
- TPOを見極めて選ぶべし
- 季節に合わせて素材を選ぶべし
- 目的に合わせた色や柄で個性を出すべし
本記事の内容の一部は、以下の書籍を参考にしております。更に詳しく知りたいという方は、是非読んでみて下さいね。
本日はここまで。
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